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ニットと対をなす素材「布帛」

こんにちは、奈良県の倉庫の3階にあるセレクトショップ、谷家屋です。


前回の記事では、「ニット」という身近だけど意外と定義を知られていない素材について解説しました。


そこで今回は、ニットと並んで素材界のトップを走る「布帛」について説明していきます。





この単語を知っているだけでも「ファッションに詳しいんだな」と思われるような内容ですので、よろしければ最後までお読みいただき、プロに近づいていただきたいと思います。



まず、布帛とはどんな素材なのか見ていきましょう


簡単にいうと、伸び縮みする素材はニット、対して伸縮性がない素材が布帛です。


ニットセーターやTシャツなどがニット、シャツやジャケットは布帛であることが多いです。


ニットが編み物なのに対し、布帛は織り物と呼ばれます。


これらは、作り方が大きく異なります。


ニットは一本の糸を引っ掛けるようにして編んでいくのに対して、布帛は糸を縦方向と横方向に交差させて織っていきます。





なので布帛はニットに比べあそびがなく、伸縮性がなかったりしわになりやすかったりします。


その分型崩れしにくかったり、着た時のシルエットがイメージしやすい特徴があります。



次に、布帛とニットのもつイメージをみていきましょう。


それぞれの素材が使われやすいアイテムからもわかるかもしれませんが、ニットはカジュアルなイメージ、布帛はドレスライクなイメージがあります。


これは、2つほど理由が考えられます。



1つ目の理由は見た目です。


一般的に、生地が滑らかで艶があるほどドレスライクなイメージがあります。


例えば、華やかなタキシードやパーティードレスは非常に艶やかなのに対し、労働者の服であるデニム素材はゴツゴツとしていて艶はありません。






そして、布帛は表面が滑らかなことが多いのに対し、ニットは表面に凹凸があることが多いです。


お持ちの服を見て頂いても、ニットであるTシャツは糸や表面の凹凸が見えやすいのに対して、布帛であるシャツは近寄らないと糸が見えず平らな面のように見えると思います。


これは、布帛の素材を作る糸の方が強く撚られているため密度が高いことと、織りや編みの時点で布帛の方が平らになりやすい作り方をしているためです。




2つ目の理由は作り方にあります。


皆さんは家でマフラーや手袋などのニットを編んでいるお子さんやおばあちゃんは想像がつくのではないかと思います。




日本の童話にも、お母さんが手袋を編んでくれたという内容が歌われることもありますよね。


しかし、家庭で織り物をしている様子はあまり想像がつかないかもしれません。


編み物は編み針が2本あればできるのに対し、織りものをするには織り機が必要になるためです。




つまり、編み物は設備が必要ないのに対し、布帛は設備を整える必要があります。


よって、ニットは誰もが作れる庶民的な素材、布帛は一部の人しか手に入れられない上級素材というイメージになります。




以上より、ニットはカジュアルなイメージ、布帛はドレスライクなイメージというイメージを持っています。


このようにニットと布帛には異なった性質があり、異なった役割があることがわかっていただけたかと思います。


こんな知識を持った上で場所や状況に合わせた服選びができると、服の上級者に一歩近づけるのではないでしょうか。


おしゃれは知識量に比例する面がありますので、今回の記事が少しでも皆さんのおしゃれのさらなるレベルアップに役立てますと幸いです。


最後までご覧いただきありがとうございました。




谷家屋

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